参院選投票の日、とある集会で講演してきた。あ、もちろん参院選絡みじゃないよ。某党議員みたいに公選法違反なっちゃうからね(笑)。同集会では教職員OBの方々とたくさん話したのだが、皆さんとてもお若い。年齢相当より若く見える方が多かった。やはり闘う人はエネルギッシュだ。彼らとは主義主張は結構違うと感じたが、ともに学校教育における問題意識が共通する点はあったと思う。

 私は自治委員会運動と都立高校での低温下雨天下水泳授業問題を取り上げ、8分間のスピーチを行ってきた。8分でうまくまとめることができて安堵した。直前まで文案を推敲した甲斐があった。次からはもう少しアドリブに強くなりたいな(希望的観測)。

 ちなみに今回の講演のハイライトは集会後のデモ行進。ハムちゃんずをこの目で見れて感動!いや本当にチマチマとデモ隊を追いかけ回してカメラで写真を撮影しててウケる。デモの内容は暴力的なものでも、政府転覆を呼びかけるものでもなく、至って平和的な内容だった。何故カメラで撮影されなければならないんだろうか…。

 今は安倍首相の演説に野次っただけで警官に囲まれて強制排除される。正直「自由民権運動」の時代くらいまで民主化レベルが後退してきたような気がしてならない。こんな状態で憲法に緊急事態条項なんかつけたら相当危険だと思います、はい。

 香港の現状見ると、自由がない世界がいかに大変かわかるだろう。香港は今中国に飲み込まれる寸前だ。市民は激しく抵抗しているが、警察による暴力的弾圧、素性不明の暴力集団がデモ隊襲撃など、かなり破茶滅茶な弾圧が横行している。対岸の火事では済まない。自由は失ってから気づいても戻ってこない。それを忘れちゃいけないと思う。

(文=平松けんじ)